病棟の紹介
当院は、4つの病棟から構成されていますが、今回は、それぞれの病棟の特性についてご紹介いたします。
<中央棟2F病棟>
“身体疾患合併症のケア病棟”です。

「対象となる主な疾患」
−循環器疾患・肝胆道系疾患・代謝異常・脳血管障害後遺症・運動器疾患など−

具体的には、他医療機関での入院加療中に、主に“せん妄状態”が発現したことにより、
@身体的な治療継続が困難と判断された患者さん、A当院入院中に身体疾患を合併された患者さんについて、身体的・精神的両面にわたる治療アプローチや看護を提供しています。


<中央棟3F病棟>

“精神科疾患の急性期や亜急性期の患者さんが入院されている病棟”です。

「対象となる主な疾患」

−気分障害(抑うつ神経症・うつ病・躁うつ病)・統合失調症など−

当病棟は、精神状態像の重症度に応じた4つのクラスターから構成されています。看護ワークは、患者さんの年齢層が幅広いため、それぞれの患者さんのニーズに相応しい取り組みを心がけています。

<中央棟4F病棟>

“ストレスケアや社会復帰トレーニングを行っている病棟”です。

「対象となる主な疾患」

−ストレス性疾患・摂食障害・統合失調症など−
病棟では、社会問題化している抑うつ状態の患者さんに対応するため、50床のうち12室を個室としています。個室が多い理由は、@ストレスフルな状況に見舞われ入院される患者さんの環境調整を図り、個人の時間を大切に見守る、A自己を見つめ社会生活への復帰を目指すことなどがあげられます。また、当病棟は、診療部門・看護部門・作業療法部門・心理療法課・地域連携課が一体となり、全人的なケアをスローガンに掲げています。

<東病棟>

“認知症疾患治療(T)の病棟”です。

「対象となる主な疾患」

−アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症など−

認知機能が障害された患者さんは、その周辺に位置する症状(BPSD:行動・心理学的徴候)が、日常生活のクオリティ(QOL)低下につながり、入院を余儀なくされます。そのため、当病棟は、BPSD解消に向けた薬物療法や、IADLADLリハビリなどを行い、在宅や社会福祉施設で暮らしていただくことを念頭においた“かかわり”を大切にしています。

※患者さんのご家族や、社会福祉施設スタッフの方々には、認知症についてのご理解や日常での対応を、より深めていただくうえで、“話し合いの場や勉強会”を随時行っています。