精神科というと統合失調症だと思われる方がいらっしゃると思います。
今回は、統合失調症の事を少し説明させていただきます。

「精神分裂病」という名前から
2002年に「統合失調症」に改名されています。

統合失調症の症状

 統合失調症だからといっても、特に問題を起こすという訳ではありません。考えや実こりがまとまらなくなったり、ある行動ができなかったり、感情のコントロールができなかったりするのが統合失調症の特徴です。原因は、脳の機能障害があると考えられています。約100人に1人がかかるといわれ、決して特殊な病気ではありません。発症もストレスが多く感じてしまう思春期〜40歳位までに発病するといわれています。

 社会に出て生活をしている患者さんと話をしてみると解ると思いますが、普段は病気だと感じられないことが多数あります。リハビリテーション・内服治療・環境調整などをきちんと行うだけで十分に社会生活ができる人がいます。

統合失調症でも大丈夫

 統合失調症を患っていても、薬を飲んで休養することで回復する人がほとんどです。重度の場合には、入院治療などが必要になりますが、適切な治療をうけることで治る病気です。再発を繰り返してしまうこともありますが、ストレスの少ない環境にいられることができると再発率も格段に下がるといわれています。

 症状(幻覚・妄想)が見られ始めたときにはすぐに病院に行き、早期治療を受けることで進行スピードも遅くなりますし、回復も早くなります。